高スワップで魅力のトルコの貨幣通貨リラが歴史的安値を更新中です!
トルコといえばよく伸びーるトルコアイスが有名ですが・・・
株式投資やFXなどをやっているとトルコリラが対ドルで最安値を更新!なるヘッドラインがたまーに飛び込んできますが世界的ドル高に移行しドルリラ相場は4.0を越え4.9と節目5.0に接近!!そして年初30円台だったトルコリラ円は22.95円(5月23日時点最高値更新中!)と一向に収束しそうにありません。
アメリカの利上げで今まで新興国に流れていた資金が米国などに環流しやすい状況とあって新興国通貨が爆売りされてる中トルコリラが特にダメージを食らっています!
はてさてトルコリラ安がいつまで続くのか?なぜここまで売られてしまうのか少しトルコという国の内情を深堀してみました!
トルコリラという通貨
トルコは南ヨーロッパと西アジアに位置する国です。
首都はアンカラ 人口約7648万人
世界遺産が多い国でブルーモスク、トロイの古代遺跡、ヒエラポリス・バムッカレ、カッバドギアの岩窟群など多数あります。
新鮮な羊肉をローストしたケバブ料理が有名ですね!
通貨はリラ 円相場:1リラ22.95円(5月23日最安値更新)、ドル相場:1リラ4.8ドル(2018年5月23日現在)
高スワップ(通貨ペア金利差)が非常に魅力的でトルコリラ円を1ロット(1万通貨)一日保持するだけで日本のFX業者での取引なら約280円(金額は各業者異なります)、ドルリラなら1ロットで200円(海外FX業者XM)を受け取ることができます!
長期的な目をすればリラを持っていたほうがスワップ金利が毎日何もせずともお金が入ってくるのでいいのかと考えがちですが
非常に高いリスクが伴います!
なぜならリラ安が底を知らない!年初の世界的ドル安でも唯一と言えるほど対ドルで弱い通貨でしたし現在は世界的ドル高の中新興国通貨爆売り中です。
ドルリラチャート(日足)
ドルリラが最高値更新中の超絶アップトレンドのため全体的に円安の地合いでもトルコリラ円は売られ続け歴史的安値更新中です!
緊迫したトルコ情勢と大統領選挙
写真エルドアン大統領
トルコといえばシリア情勢や内戦で内情が不安定な国ですが過去に比べ最近では戦争なども落ち着いてきてはいます。同じ高スワップ通貨南アフリカランドと違い資源が貧しい国家なので金利を上げてでも外貨を獲得しようと金利を上げ続けてきました。
しかし、インフレを利上げによって対処してきたトルコ中銀に待ったを掛けた人物が・・・。
高い金利が根強い高インフレを引き起こしていると指摘し上げ続けられてきた政策金利をトルコエルドアン大統領が「金利は再び下げられる必要がある」と金利引き下げを示唆しトルコリラ売りがグッと強まり歴史的安値を今も更新しています。
そして、来年11月に行われる予定だった大統領選挙を来月6月24日に前倒しを強行し議会選挙も同時に行われます。もし彼が勝利したら「国内経済の掌握力を強め、金利政策に対してより多くの責任を担う」とトルコ国の大統領制への意向を示している。そうなれば、国内外で強行姿勢が色濃くなる可能性が高まり中央銀行も利下げ要求に従わなければならないため利下げが懸念されトルコリラ安の引き金となっています。
トルコリラは持つべき?
トルコ自体の経済は悪いと言えるほどではありません。リラは日々最高値更新中の非常に弱い通貨でどこまで下落するかは未だ不透明です。来月の大統領選を控え、利下げ疑念が先行し今後も下落し続けると予想します。なにより有力な対抗馬が不在のためエルドアン大統領の再選が確実とされています。
大統領選後もエルドアン大統領の勝利、利下げ強行で更に売られるなんてシナリオも・・・
いつまでも下がり続ける(上がり続ける)相場なんてのはないのですがあえて今無理して保有することは避けたほうが無難ではないでしょうか?
いつかは下がると信じて多少持ってみる価値はあるかもしれませんがドルリラ通貨ペア発足以後常に上昇を続けている(リラが売られる)通貨ペアです!
トルコリラチャート(月足)
これですからねー
このままリラ売り継続か?
アルゼンチンのペソも歴史的安値を更新し緊急で金利を上げてますが高スワップの魅力を断ち切りこういう通貨には関わらない!と欲を出さないほうが得策では?
もしくはリラが少し戻ったらスワップコストをかけドルリラ戻り売りしてみるのも面白いかもしれませんね!
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