ここ数か月の間に危険運転、あおり運転などで被害を受けたというニュースが頻繁に取り上げられています。
その際に車内にドライブレコーダーを搭載していてその画像から証拠になって相手を特定できたのでドライブレコーダーの搭載をおススメしている情報がやけにありますが
こんな事実はご存知でしょうか?
それは
【ドライブレコーダーで過失割合が変わることが実は少ない】という事です。
イメージ的には『ドライブレコーダーさえあれば万が一事故を起こしても交渉に有利、安心だ!』と思っている方が多いです。
その映像による状況再現性の高さと証拠能力に注目が集まり、ドライブレコーダーの人気は年々高まっています。
ですが、ドライブレコーダーが搭載されているからといって必ず交渉が有利になる訳ではありません。
今回はドライブレコーダーのおススメ商品はもちろんの事、その前に搭載していて役に立つ事例と、搭載していてもそれほど足しにならない事例をご紹介しますのでドライブレコーダーの購入の判断材料にしていただきたいと思います。
ドライブレコーダーを搭載していても過失割合が変わることが少ない理由とは?
あなたは事故に遭った事がありますでしょうか?
事故が起きた際に相手があった場合は『過失割合』というものを決めて
当事者同士で納得すればその過失割合で示談が行われます。
過失割合とは…
交通事故で発生した損害(車の修理代など)をお互いの責任の度合いによって、それぞれで支払う負担割合を決めるものです。
一般的にはほとんどの方が任意保険に加入していますので当事者や保険会社同士で相談をして、過失割合が決められています。
過失割合はどうやって決まる?
ほとんどが示談交渉で決められるものであり、賠償額が過失割合によって大きく変わるので示談交渉する際には過失割合の知識が最も大切です。
詳しいところは『過失割合』などで検索すればきちんと説明しているところがあるのでこちらでは割愛しますが、その『過失割合』を決定している判断基準のご説明をいたします。
意外と知られていない事ですが、過失割合は保険会社の社内基準や担当者の判断などでは決定されていません。
きちんと
『別冊判例タイムズ 民事交通訴訟における過失相率の認定基準』という自動車事故の判例集というものがあり、それに基づいて交渉されています。
その内容は交差点での出会い頭事故、高速道路での事故や進路変更時の事故など細かく分類されておりそれぞれの過失割合が過去の判例に基づいて掲載されています。
『基本割合』として掲載されていますが、このような状況は『〇対〇』と記載されています。
しかし当然ながら事故はケースバイケースなので状況が全く一緒というものはありません。
例えばの話ですが、相手(自分)が飲酒運転をしていた、携帯電話やカーナビを操作していたなどです。
その状況に応じて過失割合を増減させることを『修正』といいますが、その修正に関わる『修正要素』というものもその『判例タイムズ』に書かれています。
それでは大体過失割合がどのように決まるかはお分かりいただけたと思いますので、本題に参ります。
ドライブレコーダーの映像が決め手となる修正要素は少ない
『修正要素』のお話を先ほどさせていただきましたが、適用される事が多い修正要素はドライブレコーダーが無くても立証できるものがほとんどであるという事です。
例えで言うと『大型車修正(大型車は過失が加算されるというもの)』や『幹線道路修正(幹線道路以外の方に過失を加算)』などは現場検証等で簡単に明らかになるものです。
ドライブレコーダーの映像が決め手となり修正要素となるものは『携帯電話使用』や『スピード超過』、『方向指示器使用の有無』などです。
つまり、自分に過失が無ければドライブレコーダーを搭載していても何かが有利になるという事はほとんど無いという事になっています。
ドライブレコーダーが役に立つ事例
悪い事例から紹介したので、役に立たないじゃないか!と思った方も居られるかもしれませんがここからは『あって良かった』という事例になります。
当て逃げされてしまった場合

一番嫌なパターンですが、当て逃げ事故の被害に遭ってしまった場合の話です。
搭載されていなかった場合は相手が分からないので自分が丸損になってしまいます。
車両保険に加入していたとしても使用すれば等級がダウンしてしまいますし、車両保険に加入していない場合は全額自己負担となってしまいます。
ちなみに私も駐車場で当て逃げをされたことがありますが、警察は怪我人がいなくて相手が分からない場合は捜査はほとんどしてくれません。
当たり前と言えば当たり前なのですが、相手(犯人)がはっきりしていれば警察はすぐに特定してくれます。
他にもドアをぶつけられた、何かイタズラをされたなど被害にあっても映像が残っていれば犯人を突き止める事ができますよね!
つまりそのような状況の場合はドライブレコーダーの映像による証拠はとても重要なものとなります。
そのような場合の対策としては、エンジンを切っていても衝撃や物体の接近があった場合に録画をしてくれるドライブレコーダーも発売されていますので後程紹介させていただきます。
相手が信号無視をしてきて事故が起きた場合

信号機がある交差点で衝突事故が起きた場合、間違いなくどちらかが信号を無視している事になるのですがその場合
『私の方は青信号でした』と主張するケースが多いそうです。
これはその本人が青信号だったと本気で思っているのか、嘘をついているかは言った本人しか分かりません。
その事故の目撃者が居れば解決する話ですが、居ないもしくは出てきてくれない場合はドライブレコーダーが搭載されていれば間違いない『事実』が記録されています。
搭載されていない場合は現場の調査や目撃者探しなど時間が掛かってしまい、時間が過ぎれば過ぎるほど事実が遠ざかってしまいます。
事故が起きないのが一番ですが、『転ばぬ先の杖』という事ですね。
相手が携帯を使用していたのが見えていた場合

運転中のカーナビ操作や携帯電話の操作は『修正要素』となりますが、こちらが見えていたとしても本人が認めなければ『使用していた』『使用していない』のいわゆる水掛け論になってしまいます。
そのような状況でもドライブレコーダーにその画像が残っていればそのような状況も回避できます。
同じような状況として
『方向指示器(ウィンカー)の使用』の事故も同様となります。
相手がウィンカーを使用していなかった場合、その画像が残っていれば証明が出来ますが画像が無ければ前述の通り水掛け論になってしまいます。
進路変更時に事故や直進車と右折車の事故の場合はウィンカーの有無で過失割合が変わるのでそのような場合は非常に役に立ちます。
世にも珍しい現象を目撃した時

例えば誰が見ても笑えるような状況など、youtubeなどに投稿したら再生数を稼げそうな状況に遭遇した場合は録画するのもアリかと思います。
ただ、正規の使い方からはかけ離れていますのでそれ目的で搭載はどうかと思います(笑)
おススメのドライブレコーダー紹介
ここからは一般的に需要のある
『機能』『価格』において2つのドライブレコーダーを紹介したいと思います。
機能優先のドライブレコーダー
事故の際に証拠となるドライブレコーダーは、「相手のナンバーが読み取れるかどうか」がとても重要になります。選ぶ際にはできるだけ画質のよいドライブレコーダーを選びましょう。解像度は「1920×1080(フルHD)」、画素数は「200万画素」以上を目安に選んでみました。
コムテック HDR-352GHP 駐車監視機能 HDR WDR GPS 高速録画

HDR/WDRで白飛びなし 白とびや黒つぶれ、逆光にも強い!
全国のLED信号機に対応 東日本/西日本の異なる周波数でもしっかり録画!
夜間でも明るく撮影 1/2.7インチ大型イメージセンサー搭載!
高画質でナンバーまでくっきり!※走行状況や環境によりナンバー確認できない場合があります
超広角168°の超広角レンズ採用 今まで見えなかった車の前方左右が大幅に見やすくなりました
駐車監視機能 駐車場での当て逃げなども記録!
価格.com調べ 24,012円(最安値12/1日現在)
こちらはドライブレコーダーの中で検索すると一番人気で出てきます。
あまりに人気の為、来年の1月まで入荷待ちの模様です。
機能も充実していてこれを搭載すれば間違い無しのドライブレコーダーです!
とにかく付いていればいい!?安いドライブレコーダー
激安 ドライブレコーダー すぐ使える 8GB SDカード付き 200万画素 2.5インチ KH-DR100 フルHD 5倍ズーム ドラレコ

◆録画・再生・カメラ撮影がこの一台で全てOK
◆8GB マイクロSDHCカード(class10)付属
◆2.3インチ液晶ディスプレイ搭載
◆フルHD200万画素の高画質録画が可能
◆5倍ズーム機能
◆エンジンON/OFF連動機能
値段:2,980円
これは本当に最低限の機能です。
ただ、値段は2,980円なのでどうしても搭載したいけど安いのが良い!という方にはおススメ致します。
ちなみにこれはエンジンON中しか作動しないので、前述した当て逃げ等には効果的でありません。
最後に
大前提として、そのような状況に遭わないのがベストですが
そればっかりは自分がきちんとした運転をしても巻き込まれてしまうのも事実ですし、搭載したからといって事故に遭わない訳ではありません。
過失割合の増減にはあまり貢献しませんが、駐車場での当て逃げやイタズラされた場合にはとても効果的です。
ドライブレコーダーを保険として搭載するのが好ましいとは思いますが、必ず搭載した方がいいよ!と騒がれているほどの『効果』がある訳でもありません。
あなたのカーライフに合わせてドライブレコーダーの必要性を判断していただければ幸いですm(__)m
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
コメントを残す