印税の期限が10年というのは嘘!?解散したバンドが再結成するホントの理由を考察してみよう




何故か解散から10年ぐらい経つと再結成や再活動するアーティスト、バンドっていっぱい居ますよね?

 

今年はELLEGARDEN、SURFACEなど著者の若かりし頃に人気絶頂だったアーティスト達が再結成を発表しています。

不仲が噂されていたアーティストだったりすると、再結成ってファンからすると嬉しい反面、『アレ!?』ってなりませんか?

 

再始動する理由としてこのような噂がネットでは流れています。

 

『印税の期限が10年なので再結成してまた印税の権利を得る』

 

これ、全くの事実無根です。

どこを調べてもこの情報元となるようなものは出てきません。

 

それでは何故10年を区切りに再結成するアーティストが多いのか?

今回はそんな疑問を調べた情報と共にお伝えしていきます。

 

印税の期限はそもそも10年ではない?

印税目的での再結成、とよく言われますが

印税とは著作権の使用料、利用料金と考えるとわかりやすいと思います。

 

 

印税の期間があるとすれば、著作権の期間にあたりそうですが、調べたところこのようになっていました。

著作権の保護期間(ちょさくけんのほごきかん)とは、著作権の発生から消滅までの期間をいう。

この期間において著作権は保護され、著作権者は権利の対象である著作物を、原則として独占排他的に利用することができる。

著作権の発生要件と消滅時期は各国の国内法令に委ねられているが、世界160ヶ国以上(2016年現在)が締結する文学的及び美術的著作物の保護に関するベルヌ条約(ベルヌ条約)が、権利の発生要件として「無方式主義」(同条約5条(2))、著作権の保護期間として「著作者の生存期間及び著作者の死後50年」(同条約7条(1))を原則としていることから、著作権は著作物の創作と同時に発生し、著作者の死後50年(あるいはそれ以上)まで存続するものと規定する国が多数を占める。

引用:wikipedia

wikipediaによると、著作権は死後50年は存続するものとなっています。

つまり、著作権の使用料である『印税』の期限は10年ではないという事が分かります。

 

 

ちなみに調べたところ、音楽に関する著作権は作詞作曲者だけに発生するものではないことが判明しました。

音楽に関する著作権の種類はどんなものがある?

再結成するバンドの話題なので、『バンド』というくくりでお話ししますが

バンドのメンバーがもらえる印税はいくつか種類がありました。

著作権印税

著作者の権利(著作権法21条 – 28条)を使用する対価として作詞家作曲家編曲家音楽出版社等の著作者・著作権者に対して支払われる印税。

日本音楽著作権協会によって、レコード会社、テレビ局、ラジオ局、コンサート主催者、カラオケ事業者などの利用者から「著作権使用料」として徴収され、音楽出版社に分配された後、契約に応じて著作者・著作権者に支払われる。

日本ではCDの場合は定価の6%、ライブの場合は定価の5%が一般的とされる[2]

2015年の総額は1117億円。うちライブ、カラオケ等の演奏権による徴収額は584億円。CD、DVD等の録音権による徴収額は322億円であった[3]

原盤印税

レコード製作者の権利(著作権法96条 – 97条)を使用する対価としてレコード会社音楽出版社芸能プロダクション等のレコード製作者に対して支払われる印税。

日本ではCDの場合は定価の12〜16%、ライブの場合は定価の0%が一般的とされる[4]

二次使用については、日本レコード協会によって、テレビ局、ラジオ局などの利用者から「著作隣接権使用料」として徴収され、各権利者団体に分配された後、契約に応じてレコード製作者に支払われる。

なお、レコード製作者は演奏権を有していないため、ライブ、カラオケ等の演奏権に関する使用料が分配される事はない。

アーティスト印税

実演家の権利(著作権法90条 – 95条)を使用する対価としてアーティストスタジオミュージシャン等の実演家に対して支払われる印税で、歌唱印税とも呼ばれる。

日本ではCDの場合は定価の1%、ライブの場合は定価の0%が一般的とされる[4]

二次使用については、日本芸能実演家団体協議会によって、テレビ局、ラジオ局などの利用者から「著作隣接権使用料」として徴収され、各権利者団体に分配された後、契約に応じて実演家に支払われる。

なお、実演家は演奏権を有していないため、ライブ、カラオケ等の演奏権に関する使用料が分配される事はない。

引用:wikipedia『印税』より

作詞、作曲をした方に印税が支払われるのはわかっていましたが

演奏した方にも演奏の著作隣接権というものが発生しているというのは、全く知りませんでした(笑)

 

調べれば調べるほど10年を境に再結成、再始動する理由が見えなくなってきました…

所属レーベルとの契約内容次第なのか?

先程のwikipediaの引用の部分に黄色で分かりやすく色分けしましたが、

『契約に応じて』

ここに答えがありそうな気もします。

良く聞くアーティストあるある話

〇年に〇枚シングル、〇枚アルバムを出す、という契約が交わされているアーティストもいらっしゃるみたいです。

 

各アーティストごとにケースバイケースのようなので、明確なものはありませんが

ある程度大御所になるとアーティスト側の意思が尊重され、

契約上CDをリリースしなければいけないのでベストアルバムばかり出すアーティストも居ます(笑)

 

日本のCDリリース事情は世界的に見るとおかしい?

私が高校生のころから思っていましたが、昔の海外のアーティストって良いアルバムを一枚出してそのツアーを2、3年やるのが普通なのに

日本で活動が多いアーティストは1年に1枚アルバム、ツアーをこなす方もいて、超多忙です。

 

日本だけの特殊な事情なのかもしれませんが、世界的に有名なビッグバンドってあまりリリースは乱発していないんですよね。

常に新しいものを求めているリスナーに提供する事はアーティストとして素晴らしい事だと思いますが、いつ聞いても色あせない素敵な曲を作ってもらいたいのもリスナーの希望ですね(^-^;

 

聞く側としては、締め切りにとりあえず間に合わせたような曲よりはそっちの方がずっといいと思うんですが(笑)

けど、曲が湯水のように沸いてくるアーティストもいるので、そういった人達がいるせいで珠玉の曲を作れないまま消えていくアーティストも居ると私は思っています。

 

商売なので仕方ないですが、古き良き時代の曲ってそういった状況からは作られていないんですよね。

後世に長く語り継がれるような名曲、最近ホント出てこないですよね。

 

音楽好き、バンド大好き人間としては悲しい限りですm(__)m

で、結局解散後10年付近で復活する理由は?

色々書いている内に脱線してしまいましたが

解散や活動休止した理由を発表して10年付近で再始動したアーティストの発言をまとめてみました。

(やーくだっつ調べ)

THE YELLOW MONKEY

2004年7月解散→2016年1月再結成(12年)

吉井は「解散を伝えたその日に会って、近況を聞いてみたら、皆それぞれやりたいことがあって、バンドに戻れる状態じゃないと思った。各々好きな事をやりながら、年に一回アルバムを作ってライブをするという意見もあったけど、僕にとってこのバンドっていうのは、それじゃ駄目だった」「疲れもあるけど、メンバーがどうこうなんて言えない。バンドを解散させるのは辛いし、メンバーは最高だから、別れるのは寂しいし、心細いんだけど、とにかく解散は僕の我儘で、僕の責任」と語った。逆に、他のメンバーからは「吉井を追い込ませて、感情を吐き出させてやれなかった」「もっと力になってやりたかった」など、互いを擁護する発言が目立った。

引用:wikipedia『THE YELLOW MONKEY』より

LUNASEA

2000年12月解散→2010年再結成(10年)

RYUICHIは「終幕」の理由について、「このメンバーでバンドをやっていたいちばんの理由は、5人でいれば誰よりも輝けると思ったからです。でも、同じ光を見てると目も慣れて、より強い光を求められなくなった」と語った[18]

引用:wikipedia『LUNASEA』より

 

SURFACE

2010年6月解散→2018年5月再結成を発表(8年)

SURFACEの看板を降ろすときに、活動休止なのか、解散なのかという話になって。

活動休止は期待を与えるヘンに期待を与えるところがあるし、休止のまま帰ってこないバンドもたくさんいる。

俺たちはストレートに物事を伝えてきて、そこがSURFACEの良さだったのにそういう中途半端な終わり方はよくないなって。

もし復活したくなったらすればいいんだし、解散する事になっちゃったんですよね。

引用:ぴあ関西版WEBより

 

ELLEGARDEN

2008年活動休止→2018年活動再開

Vo,Gの細見さんのブログで、毎年活動休止を発表した9月7日にはELLEGARDENについてのブログを更新しており、

『また集まる』『諦めない』『約束』などの言葉が随所に見られるところから細見さん自体にはやる気はありそうでしたが、再始動はされないまま各メンバーが新しく組んだバンドは本格化。

 

無さそうと思われていた再始動でしたが、まさかの再始動。

X JAPAN

1997年12月解散→2007年再結成(10年)

1997年4月、音楽性・方向性の違いを理由にToshlが脱退する。後任のボーカルを見つけられなかったため、9月22日に記者会見を開き、当日をもってX JAPANの解散を発表。その後、ファンに対する「けじめ」としてライブをしよう、とHIDEがYOSHIKIを説得。Toshlも参加して、1997年12月31日に東京ドームで『THE LAST LIVE〜最後の夜〜』を行い、コンサート終了後に出演した『第48回NHK紅白歌合戦』のステージで幕引きとなった。

引用:wikipedia『X JAPAN』より

 

再始動するとどんなメリットがあるかと考えると…やっぱりお金?

解散や活動休止をした後は主要メンバーがソロ活動をするのが定番となっていますが、

そのソロ活動がうまく行かなかったり、主要メンバー以外の金銭事情が怪しくなって再結成という

ファンとしては知りたくないというか、信じたくない流れですが(汗)

 

それ以外にも10年も経つと若かりし頃特有の当時あったわだかまりも取れて、素直になるってだけなのかもしれませんね(笑)

ファンとしてはその方が嬉しいんですけどね。

あとがき

当時高校生だったなど、金銭的事情があって青春時代にライブに参戦できなかったアーティストが再結成や再始動などしてくれるとついつい参戦しちゃいますよね(笑)

再結成や再始動はアーティストのさまざまな事情はあれど、ファンにはとっても嬉しいニュースです。

 

集金ライブとは言われても、生で一度は見たいアーティストって居ますよね!

 

私は高校生の頃に好きだったアーティストは軒並み解散してるので、再始動に期待したいところです(笑)

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