今年の夏は暑かったですね!最高気温40度超、13日連続猛暑日など暑さで各地熱中症の症状を訴える方が相次ぎました。
「異常気象」だの「猛暑」だの日本列島を襲った恐ろしいワードが2018年の流行語大賞候補にノミネートされそうな勢いですがどうやら翌年以降も暑い夏が我々を襲いそうです・・・
そんな中、2020年東京オリンピックから夏季に「同じ朝9時でも今より2時間早くなる」サマータイムの導入をオリンピック組織委員会の森喜朗会長が安部首相に要望したそうです。
「猛暑もチャンス!」
まだ要望段階なので確定ではないですが世論もあながち反対ばかりではなくサマータイム導入賛成の声なんかもちらほら・・・
会社や学校の始業時間が1時間早くなるため夏季に限り今より1時間早く起きなければいけなくなるかもしれません。なんとも眠たくなりそうですね・・・
2020年サマータイム導入!?
地球温暖化の影響で年々平均気温が上昇しており、数年前から暑い日はネクタイを締めなくてもスーツを着て暑苦しい格好しなくてもOK!といういわゆる「クールビズ」が数年前から導入、既に定着し積極的に進める企業も増えてきましたが今回IOC組織委員会が2020年より「サマータイム」の導入を要望、検討の方向へ進んでいます。
※クールビズは毎年4月下旬頃GW前にクールビズ期間というものが発表されます。ちなみに2018年のクールビズ期間は5月1日から9月30日までとなっております。(2016年、2017年と同期間)
サマータイム導入でどうなる?
「来年、再来年に今のような状況になっているとスポーツを進めるのは難しい」(森会長)
今回の森喜朗オリンピック委員会会長の要請は日本が最も暑い6~8月を軸に数ヶ月だけ2時間繰り上げる・・・というもので2019年と2022年の2年間のみの限定導入となるようで既に国会では本格検討に入っており秋の臨時国会で議員立法提出を目指している。
「オリンピックマラソン競技開始時刻が午前7時から午前5時になる」
産経ニュースより
暑いなら太陽が登る前に競技を終わらせてしまおう!ということのようですがマラソンのような競技は暑さは間違いなく敵で早朝の涼しい時間からやるのは賛成ですがわざわざ全国民の時計までもずらしてしまわなくとも・・・という感じです。
そもそもオリンピックを東京に招致段階で「この時期の天候は晴れることが多く、且つ温暖であるため、アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候である」と立候補ファイルには書かれています。ですが、猛暑続きのここ数年の夏の暑さを考えると脱水症状や熱中症でスポーツどころではないことは確かです。
夏のオリンピックのほとんどが屋外競技・・・この暑さが来年も再来年も続くとしたら何かしらの対策は必要かもしれませんね。
サマータイム導入によって我々に与える影響
サマータイムが2年限定でも導入が決定すれば対象期間(オリンピック前後)は強制的に時間をずらされます。今まで一日の終わりが24時だったのがその期間だけ22時に一日が終わる!ということになります。
ということは一日の始まりも早くなり会社出勤のため今まで6時に起きていたものが4時には起きなければいけなくなる。ということになりますよね。その分早く帰られるはずですがブラック企業なら就業時間は据え置きなんていうパターンなんかも考えられますね。
時間をずらす!ということは人体にも悪影響を及ぼします!時間をずらされると体内時計が狂い睡眠に影響を与え作業効率が悪くなる。とも言われており夏時間を取り入れているフィンランドでは夏時間開始から2日間の脳卒中発症率が8%上昇し65歳以上に限っては20%上昇したという。同様に夏時間開始後に急性心筋梗塞の発症が有意に増加するという研究成果が、複数の国で報告されている(毎日新聞より)
欧州諸国では既に複数の国で導入されていますが健康被害報告などで廃止の声も高まってきているようです。
また、時計の針を期間限定で動かすことによってコンピュータシステムを変更せざるを得なかったり、新たなシステム導入によって余計なコストが増え企業や家庭の負担が増えてしまいます。
まとめ
ここ最近政府では「プレミアムフライデー」なんて駄政策を施工、今ではそんな言葉も聞こえないほど忘れ去られて大失敗に終わってますが何のためにやったのかというと「経済効果」を期待してのこと。
今回のサマータイム導入で個人消費の増加など一定の経済効果が見込まれています。ですが、労働時間の延長に繋がったり体内時計が狂ったりと余りにもデメリットが多すぎる。しかも2年という期間限定ですからね。
恐らく来年も再来年もそれ以降も地球温暖化の影響で気温上昇は益々進行していき猛暑が当たり前になっていることでしょう。それなのに期間限定でやる意味はないしやるなら永久的に夏季はサマータイムを導入するべきです!
なにより、今の日本の東京の夏は熱帯夜と言われるように夜も暑い。一番涼しいのは早朝だからといって朝5時から42.195キロ走ることになるというとそこに向けての調整がまた問題視されるだろうし期間限定のサマータイムの導入が日本国内大混乱を引き起こしそうです。
コメントを残す